【DIY初心者向け】塗装道具一覧をまとめて解説

記事 オーガニックペイントサポーター 原野 光佳

監修 シックハウス診断士 加納亜由美

「ペンキを塗るのに必要な道具をまとめて揃えたい!」という方。
DIY塗装を始めるのに必要な道具は、塗料や刷毛だけではありません。

塗装をスタートしてから「あれがない!」「これがない!」と足りないものが出てくると、場合によっては作業を中断しなければならなくなります。作業をスムーズに進めるためにも、塗装道具を事前に揃えておきたいものです。

このコラムでは、DIY初心者向けに、塗装道具一覧をまとめて解説します。
「ペンキを塗る道具の名前が分からない」という方にもわかりやすく紹介していくので、準備マニュアルとして読んでくださいね。

これだけは揃えたい!基本の塗装道具一覧

DIY塗装には、室内の壁一面を塗る、建具など一部を塗装する、家具をリメイクするなど、さまざまな目的があります。
最初に、どのような目的であれ、最低限必要な塗装道具の一覧を紹介します。

道具の名称

用途

塗料(ペンキ、ステインなど)

着色する、保護する

ローラー

広い面を塗装する

刷毛

細部を塗装する

サンドペーパー

塗装面を研磨する

ローラートレイ

塗料を入れる

マスキングテープ

塗装しない箇所を覆う

ウエス

汚れ、塗料を拭き取る

上記の道具は、ホームセンターやオンラインショップで購入できます。初心者の方でも簡単に入手できるので、まとめて揃えましょう。

塗装前の準備で使う道具一覧

塗装をきれいに仕上げるためには、事前の準備がとても重要です。
塗装業界では「塗る前が9割」ともいわれています。下地処理や下塗りを適切におこなうことで、塗料の密着性が高まり、ムラなく仕上がります。
ここでは、塗装前の準備で使う道具をまとめて解説します。

サンドペーパー

塗装面を目荒らしするために必要です。目荒らしは「足付け」とも呼ばれる工程で、塗料の密着性を高めるために行われます。

塗装面を地面に例えると分かりやすいです。サンドペーパーで表面を研磨することで凹凸が生まれ、表面積が広がり、塗料が足を付けやすくなります。また、塗装面の汚れや油分、錆、既存の塗装を落とす役割もあります。

サンドペーパーには目の粗さを表す「番手」があり、数字が小さいほど粗く、大きいほど細かいです。 足付けのためのサンドペーパーは、240〜320番のものを使用します。塗り重ねる場合は、400番くらいの細目のサンドペーパーも用意しておきましょう。

マスキングテープ

塗装したくない箇所や塗料が付くと困る箇所を養生するためのテープです。色分けをしたり、図形を描いたりする時にも使います。

マスキングテープは、厚み・幅・長さによってさまざまな種類があります。このうち、重要な選定基準になるのが「幅」です。
一般的な塗装では24㎜や30㎜のものを使用しますが、18㎜以下のスリム幅や50㎜以上の幅広タイプのものまであり、塗装箇所に応じて使い分けできます。

マスキングテープは塗装後に剥がすことを前提とするため、基本的に粘着力は高くありません。粘着力を必要とする場合は、強粘着タイプを選ぶ必要があります。

マスカー

マスキングテープに、ビニールシートや布が付いた養生道具です。
マスキングテープよりも広い面積を覆いたい時に使用します。ビニールや布の幅は550〜1,000㎜程度のラインナップがあります。
養生シートを広げてテープで止める作業が省けるので、壁や天井など広範囲を塗装する際は必ず用意しましょう。

床を養生する場合、ノンスリップマスカーを使うのがおすすめです。ノンスリップマスカーは通常のマスカーよりも滑りにくい素材でできているので、作業の安全性が高まります。
特に、高所の塗装で脚立に上る必要がある場合に作業者の転倒を防止してくれるので、安全確保に役立ちます。

 

ウエス

塗装面の汚れを拭き取るために必要です。ウエスは英語の「Waste(廃棄物、ごみ)」に由来しています。塗装専用のウエスには、不織布やリネン、スウェットなどの素材があり、用途別の製品を選ぶと失敗しにくいです。

いらなくなった綿布(綿のTシャツでも可)やペーパータオル、マイクロファイバークロスでも代用できます。ただし、タオルは細かい埃が出やすいので避けた方が無難です。

ウエスは、塗装作業中に塗料を拭き取るのにも使用できるため、複数枚用意しておきましょう。

塗装作業で使用する道具一覧

ここからは、ペンキやオイルステインを塗装する作業で使用する道具一覧をまとめていきます。塗装作業には「下塗り」と呼ばれる作業も含まれるため、塗料以外にもさまざまなものが必要です。

刷毛

壁や家具を塗装する際、四隅や境目、細かい部分を塗るときに使用します。小物を塗装するのであれば、刷毛のみでも十分です。

形状は主に「筋交い刷毛」「平刷毛」「寸胴刷毛」の3種類に分けられます。中でも、柄が斜めになった「筋交い刷毛」は、狭い場所を塗装する際に便利です。 油性塗料用、水性塗料用、ニス用などで分別して売られているので、塗料の種類で選びましょう。

ペンキを塗装する際、刷毛目が残りにくいスポンジ刷毛も検討してみてください。初心者でも扱いやすく、塗りムラができにくいです。 また、黒板シートは基本的に屋内使用が想定されているため、屋外での使用には向いていません。

ローラー

広い面を塗装するのに使用するのがローラーです。平らな面だけでなく、壁紙やフェンスなど凹凸のある面も塗装できます。天井など高所を塗装する際は、継ぎ柄を取り付けて持ち手を延長すると、作業が楽になります。 <br>

ローラーは用途によって適切な毛の長さが異なるため、選び方に注意が必要です。 凹凸が少ない塗装面には短毛ローラー、凹凸がある塗装面には中毛ローラーもしくは長毛ローラー、というように使い分けます。 中毛ローラーや長毛ローラーは、塗料を多く含むことができるため、吸い込みが大きい素材(木材やコンクリート)への塗装にも向いています。 <br>

家具など比較的狭い範囲を塗る場合は、手軽に使えるスポンジローラーもおすすめです。

ローラートレイ

塗料を入れる窪みがある平らな容器で、ローラーを転がして塗料を含ませることができるようになっています。ローラーが無理なく入る幅のものを選ぶのがポイントです。

使用する塗料の量が多い時や、塗料を移動する場合などは、深さのあるバケット(内容器)や持ち手付きの下げ缶を使用した方が作業効率が上がります。

少量のペンキ・刷毛を使用する場合は、バケツや食品トレーでも代用できます。

下塗り剤(プライマー、シーラー)

塗装作業は塗料を塗る前の下塗りと、塗料を塗る上塗りの2工程に分けられます。下塗り時に使用するのが、プライマーやシーラーです。ペンキはそのまま塗ると密着性が低く、下地によっては剥がれやすかったり塗りムラが生じたりします。
プライマーにもシーラーにも、下地を整える役割があります。違いがあるとすれば、プライマーは密着性をより高める役割に、シーラーは塗料の吸い込み止めの役割に特化している点です。

下塗り剤を用意する時は、下地素材に適したものを選ぶ必要があります。

下塗り剤

向いている下地素材

プライマー

金属、樹脂、プラスチック

シーラー

木材、コンクリート、石膏ボード

下地に合った下塗り剤で下地処理を行うと、塗装の仕上がりが安定し、耐久性向上にもつながります。DIY塗装の際は、塗料と合わせて必ず下塗り剤も購入しましょう。

塗料

塗装道具のメインといっても過言ではないのが塗料です。
塗料には塗装面に色を付ける以外にもさまざまな役割・機能があります。下地を傷や汚れ、紫外線などから保護する役割があり、遮熱性・防水性・耐薬品性など特殊な機能を持つ塗料もあります。

家庭で一般的に使用される塗料は、油性塗料・水性塗料・自然系塗料の3種類です。
このうち、屋内で使用する時に安全性が高いのが水性塗料になります。油性塗料を使用する場合は、塗料を薄めたり道具を洗浄したりするのに「うすめ液」が必要です。

油性塗料は、耐久性が高く仕上がりがきれいな特長を持ちます。しかしその反面、うすめ液に「有機溶剤」が含まれており、臭いが強く、人体に影響を及ぼすリスクがあるのが欠点です。

オイルやワックスなどの自然系塗料は主成分が植物性で、人体にも環境にも比較的優しい塗料として知られています。
ただし、油性塗料同様にVOC(揮発性有機化合物)が含まれる可能性があるため、必ずしも無害とは言い切れません。

希釈剤に水を使用する水性塗料は臭いや有害物質が少ないため、赤ちゃんやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
特に、オーガニックペイントは有害物質を一切含まないペンキなので、万が一子どもが舐めても安全性が高いです。

攪拌棒

塗料を攪拌(かくはん※混ぜる)するために使用する棒です。塗料攪拌棒として販売されています。100円ショップの泡立て器などでも代用可能です。

重要なのは、塗料をしっかりとかき混ぜ、顔料や樹脂、添加剤などの成分を分離させること。成分が一ヶ所に凝集されていると、色ムラの原因になります。

後片付けに必要な塗装用具

塗装の後片付けに必ず必要な道具一覧は以下になります。

バケツ

刷毛やローラーを洗うのに使います。水性塗料の場合は水を、油性塗料の場合はうすめ液を入れて洗います。刷毛やローラーが余裕で入る大きさのものを用意しましょう。

中性洗剤

刷毛やローラーに付着した塗料を落とすのに使います。台所用の中性洗剤で問題ありませんが、ハケ洗い専用液があると便利です。

ゴミ袋

塗装作業で使用したマスキングテープやマスカー、養生シート、ウエスなどを廃棄する時に使います。

余った塗料を処分する場合、新聞紙や不要な布に吸わせ、乾燥させてから廃棄する必要があります。処分するペンキの量が多い場合、塗料固化剤を使用して廃棄します。

塗装後の洗い方や後片付けについては、関連記事をあわせて参考にしてください。

まとめ|塗装道具一覧をチェックリストで確認しましょう

塗装の完成度は、塗料だけでなく使用する道具によっても大きく左右されます。

事前に不足なく準備しておくことで、作業効率や仕上がりが良くなるので、塗装道具一覧をチェックリストで確認するのがおすすめです。

ぜひ、お気に入りの塗装道具を揃えて、DIY塗装を楽しんでくださいね!

WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!

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