夏休みに家族で壁塗りDIY!安全に楽しむための注意点を解説

記事 オーガニックペイントサポーター 原野 光佳

監修 シックハウス診断士 加納亜由美

夏休みは家族で過ごす時間が増えるため、「子どもと一緒にDIYを楽しみたい」「家族で壁を塗って良い思い出を作りたい」と考える方は多いと思います。

壁の塗装は、室内のイメージを変えられるだけでなく、夏休みの自由研究や宿題、日記のテーマにもなるため、実際に取り組んでいる方は少なくありません。

本コラムでは、壁塗りDIYを失敗しないためにも安全に楽しむためにも知っておきたい、いくつかの注意点を解説していきます。

夏休みは親子で壁の塗装に挑戦!子どもとDIYする時は塗料選びが重要

夏休みの思い出づくりやお子さんの自由研究などで、親子で壁の塗装に挑戦したいと考えている方へ。壁塗りDIYは子どもでもできるため、家族で一緒に壁を塗ることはそれほど難しいことではありません。

ここで知っておきたいことが、安全に塗装を楽しむためには、塗料(ペンキ)選びがもっとも重要だということです。
子どもの安全性を第一に考えた時、水性塗料やオーガニックペイントを検討してみてください。

家庭で使用される塗料を大きく分けると「油性塗料」と「水性塗料」の2種類があります。

油性塗料は耐久性に優れた製品が多く、屋外塗装で用いられるケースが一般的です。
油性塗料には有機溶剤が含まれるため、臭いが強く、VOC(揮発性有機化合物)が含まれるなどの欠点があります。VOCはアレルギーやシックハウス症候群の原因として知られており、子どもの健康に害を与えるリスクがあります。

一方、水性塗料では有機溶剤の代わりに水が主成分となるため、強い臭いがなく、VOC量も抑えられています。
中には、「オーガニックペイント」などのVOCや有害物質を一切含まない塗料もあり、子どもだけでなく家族みんなに優しい選択肢となります。

子どもと一緒に壁塗りDIYする時の注意点

せっかく夏休みに親子で壁の塗装を行うのなら、「納得できる仕上がりにしたい!」と思うことでしょう。壁塗りDIYで失敗しないためには、塗料の選び方だけでなく、換気や臭い対策、乾燥時間や家具を戻すタイミングにも注意する必要があります。

これらを知っておけば、DIY塗装が楽しい思い出になるだけでなく、古くなった壁がきれいになり、見た目の印象を良くできます。

水性塗料でも換気は欠かせない

水性塗料は油性塗料に比べて刺激臭が少なく、子どもでも扱いやすい塗料です。
ただし、乾燥中は成分が揮発することがあるため、水性塗料であっても換気は欠かせません。

水性塗料に含まれるVOCはごく少量ですが、化学物質の許容量には個人差があり、ごく微量でもアレルギーや化学物質過敏症になる人もいます。
また、水性塗料でもアルコールやアンモニアなど水に溶ける物質が含まれる場合があり、それらが体調不良の原因になることもあります。

そのため、屋内で塗装する際は、窓を開けて換気しながら作業するのが基本です。窓を2ヶ所開けて空気の通り道を作るのがポイントです。空気を入れ替えることで、VOCや化学物質の濃度を下げることができます。

油性塗料は臭いで体調不良になることがある

油性塗料に含まれる有機溶剤は、乾燥時に揮発して独特の臭い(シンナー臭)を発生させることがあります。油性塗料の強い臭いを長時間吸い込むと、気分が悪くなったり、頭痛・吐き気・目や鼻、喉の刺激を感じたりするなどの体調不良につながることがあります。

子どもは大人よりも体が小さい分、VOCや化学物質の影響を受けやすいです。臭いによる影響が大きいことも考慮し、換気は徹底するようにしましょう。

また、塗装後も臭いが残ることがあるため、継続して換気を行うことが推奨されます。一般的な水性塗料でも、塗装から3日後まで臭いが残るという調査結果がみられます。 対して、VOC1%未満の水性塗料では、1日後にはほぼ臭いが気にならなくなるという結果があります。

こうした結果からも分かるように、低VOCの塗料を選ぶことで、臭いの影響を抑えることが可能です。

夏場の乾燥時間は冬よりも短い

夏休みに家族で壁塗りDIYを行う上で知っておきたいのが、塗料の乾燥時間です。

基本的には、塗料は気温が高いほど早く乾燥する傾向にあるため、夏場の乾燥時間は冬場よりも短くなります。油性塗料の場合だと約1〜2時間で、水性塗料では約30分〜1時間で表面が触れる程度に乾燥します。

作業を早く・効率よく進めるといった意味では、冬よりも夏の方がメリットは大きいですが、多湿の環境では乾燥が遅れる場合があるため注意が必要です。
湿度が高いと塗料の水分が蒸発しにくくなり作業時間がずれ込むことがあるため、余裕を持ってスケジュールを組んだ方がよいでしょう。

夏場でも、雨の日は湿度が高い傾向にあるので、なるべくカラッと晴れた日に塗装するのがおすすめです。

塗装業界では、気温が5℃以上かつ湿度が40〜85%の環境下での塗装が推奨されています。乾燥時間が長すぎると塗料の密着や仕上がりに悪影響を及ぼすことがあるため、DIYを行う前に、塗装に適した気温・湿度かどうか確認しましょう。

家具はすぐに戻してはいけない

壁を塗る際は、家具などを別室に移動させるケースもあります。家具に塗料が付着するのを防ぐためだったり、作業スペースを確保するためだったりしますが、塗装が終わってからすぐに元の位置に戻してはいけません。

塗装後は、表面上は乾燥して見えても、塗膜まで完全に乾燥していません。
そのため、家具をすぐに壁に寄せると、塗料が家具に張り付いたり、塗装面が剥がれてしまったりすることがあります。

家具を戻すタイミングについては、塗料の種類によって異なります。
一般的には24時間以上経過してから戻すのが良いとされていますが、トラブルを避けるためにも、メーカーが推奨する乾燥時間を守るようにしましょう。

夏休みの壁塗りDIYに!安全性に配慮した黒板塗料がおすすめ

夏休みに家族で壁塗りDIYに挑戦することには、さまざまなメリットがあります。

子どもが好きな色を選び、自分で壁の色を塗り替える楽しさを体験することで、想像力や達成感を育みます。「塗装が上手くできた!」と思えることで、自信にもつながるでしょう。
自分たちで塗装した壁には自然と愛着がわき、「部屋を大切に使おう」という気持ちが生まれるきっかけにもなります。

親子で塗装する際にもっとも重要といえるのが、安全性に配慮された塗料を選ぶことです。

子どもに安全性が高いのはオーガニックペイント

水性塗料の中でも、オーガニックペイントはVOCや有害物質ゼロの塗料で、子どもに安全な塗料として知られています。

食品グレードや医療品グレードの成分で製造されており、塗料に含まれるのは無害な成分のみです。子どもが間違って口に入れてしまっても健康リスクの心配がありません。

子どもはもちろん、化学物質過敏症の方や妊婦さん、赤ちゃん、高齢の方など、誰にでも安全な塗料といえます。
また、暑い夏は窓を開けっぱなしで塗装作業ができないこともあるかもしれません。オーガニックペイントならほぼ臭いがないため、窓を閉めた状態でも塗装は可能です。

実際にオーガニックペイントを使用してみると分かるのですが、個人的には「ペンキを塗っていることを忘れるくらいにおいが少ない」という印象を持ちます。

夏休みの自由研究などに黒板塗料がおすすめ

夏休みの自由研究や日記などのテーマとして、親子で黒板塗料を使った塗装DIYに挑戦してみるのもおすすめです。

黒板塗料とは、塗ったところが黒板になる特殊な塗料のことで、乾燥後はチョークで文字やイラストが書けるようになります。
一般的なペンキでも壁塗りDIYを楽しむことは可能です。しかし、黒板塗料は塗装後もさまざまな用途で壁を使用できるメリットがあり、子どもの創造力を伸ばし、知的好奇心を育くむきっかけになります。
スチールシートやマグネットペイントを併用すれば、マグネットが付く壁にすることも可能です。
「壁一面を塗装するのはちょっとハードルが高い…」というのであれば、壁の一部分を塗装してアクセントウォールにし、家族の伝言板や忘れ物防止のメモ、落書きスペースなどとして使用する方法もあります。

まとめ|夏休みの壁塗りDIYは安全に配慮した塗料選びが重要です

夏休みに壁塗りDIYを行えば、家族の思い出づくりになり、子どもにとって良い体験となるでしょう。
家族みんなが「楽しく」そして「安心して」塗装するには、安全性に配慮した塗料を選び、十分な準備を行って作業に取り掛かることが重要です。

特に、室内の壁一面を塗装するとなると、家族での協力が不可欠となります。
事前にしっかりとスケジュールを立て、役割分担しながら、オリジナルの空間づくりにぜひ挑戦してみてください!

WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!

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