黒板にチョーク跡が残る原因と対策|消え残りを目立ちにくくするには?

記事 オーガニックペイントサポーター 原野 光佳

監修 シックハウス診断士 加納亜由美

「黒板塗料で黒板を作ったものの、チョーク跡が残ってしまう。」
「自宅やオフィスの壁を黒板にしたいんだけど、チョーク跡が残って汚い感じにならないか心配…。」
黒板塗料について、こうした疑問や悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。

実際に、黒板塗料は黒板消しで消してもチョーク跡がうっすら残ることがあります。
黒板塗料にチョーク跡が残る(ゴースト現象)の原因はさまざまです。

そこでこのコラムでは、黒板にチョーク跡が残る原因と対策について、また消え残りを目立ちにくくする方法を解説します。

塗膜の厚みが不足している

黒板にチョーク跡が残ったり消え残り(ゴースト現象)が起こる原因の一つが、塗膜の厚みが不足していることです。

◆チョーク跡が残る(ゴースト現象)とは?

黒板に書かれた文字を消しても、白い線やチョークの粉がうっすらと残ってしまう現象のことです。消え残りが多いと、次に書く時に見えづらくなったり、汚れた印象になったりするデメリットがあります。

DIYで黒板塗装や黒板製作を行うと、塗りムラができてしまうことがあります。特に、一回塗りで終わらせた場合、二度塗りや三度塗りをした時よりも塗膜が薄いです。

黒板は、黒板塗料が塗膜を作ることにより、チョークで書いたり消したりできる仕組みになっています。黒板塗料に含まれる成分が、乾燥後に塗膜の適度なざらつき加減を作り出します。この微妙な凹凸はチョークを消しやすくもしているのです。

そのため、黒板塗料の塗膜の厚みが薄い状態だと、チョークで書き消ししづらくなってしまいます。

【対策法】重ね塗りをする・塗り直す

塗膜が薄い場合や、ムラが原因で一部消しにくい状態の場合は、重ね塗りをすることで対策できます。すでに塗装した壁などに、黒板塗料を上塗りして解決しましょう。

もし、塗膜が劣化している・剥がれが出たという場合には、剥がれた部分をヘラで剥がし、サンドペーパーで表面を滑らかにしてから塗り直すと良いです。

塗りムラにより表面に凹凸ができている

二度塗りや三度塗りなどを行ってもチョーク跡が気になる場合、塗りムラにより表面に凹凸ができている可能性があります。これは、塗料本来のざらつきとは異なり、施工時にできてしまうものです。

黒板塗料は、均一に塗装することで本来の機能を発揮します。塗装面に凹凸がなく滑らかな方がチョークの文字を書き消ししやすく、凹凸が多いとチョークの粉が入り込み、黒板消しで拭き取りずらくなります。

【対策法】塗装時に塗りムラを極力なくす

塗りムラが生じる原因はさまざまですが、もっとも重要なポイントは「下地処理をしっかり行うこと」です。塗装は下地処理で決まるといわれているほど、仕上がりに影響する作業です。
サンドペーパーで表面を整えた後、プライマーやシーラーを塗り、その上で黒板塗料を塗るのが基本となります。

また、一回で厚塗りするのではなく、薄く塗ってから乾燥させて重ね塗りすると、ムラになりにくいです。
ローラーや刷毛を一定方向に向かって動かし、均一な厚みになるように意識しましょう。

ローラーや刷毛の種類によっても仕上がりが異なります。表面を滑らかに仕上げるには、塗料メーカー推奨のローラーを使用すると安心です。

黒板塗料が完全に乾燥していない

黒板塗料を塗った後、すぐにチョークで書き消しできるわけではありません。黒板塗料の乾燥が不完全だと、チョークの跡が残りやすくなるので注意が必要です。

黒板塗料を含め、塗料は内部まで完全に乾燥(硬化)するまでに時間がかかります。硬化前野塗膜は、表面が柔らかく安定しておらず、チョークの粉が入り込みやすいです。

完全に乾燥していない状態でチョークを使用すると、消し残りが出やすいだけでなく、塗膜に傷がつく原因にもなります。

そのため、黒板塗料を使用する予定がある場合は、乾燥時間を含めてスケジュールを組む必要があります。

【対策法】乾燥時間をしっかり取る

黒板塗料の乾燥時間は、メーカーや製品によって異なります。メーカーのホームページやカタログ、商品説明書などを確認し、適切な乾燥時間を取りましょう。
塗料の乾燥時間は、油性塗料と水性塗料とで異なり、一般的には水性塗料の方が早く乾燥します。黒板塗料は水性タイプのものが多いです。

1〜2時間あれば表面乾燥しますが、二度塗りできるようになるのは「半硬化乾燥」してからです。水性塗料の場合、最低でも6時間以上空けた方がいいとされています。

そして、黒板として使用できるようになるのは、だいたい塗装後24時間後です。これはあくまでも目安ですので、メーカーが推奨する乾燥時間が最優先となります。

【対策法】チョークの目ならしを行う

黒板の使いはじめはチョークと馴染んでいないため、文字の消え残りが起こりやすいです。そのため、新しい黒板を使う時は、チョークの「目ならし」を行うことが推奨されています。

◆目ならしの手順
白いチョークを寝かせて、黒板の全面に粉を擦り込むように塗る。
黒板消しで黒板全体を拭いてチョークの粉を落とす。 黒板を水拭きする。

この手順を踏むと、黒板の表面が滑らかになり、チョークでの書き消しがしやすくなります。

黒板消しが汚れている

黒板のチョーク跡が残る原因は、必ずしも黒板側に問題があるとは限りません。
チョークを消すアイテムである「黒板消し」の状態が、消しやすさに大きく影響します。

黒板消しがチョークの粉で真っ白だと、その粉が黒板に付着してしまい、「消しても消しても跡が残る」という状態になりやすいです。

黒板の表面には細かい凹凸があり、そこにチョークの粉が入り込むことで文字が書けるようになっています。つまり、大量にチョークの粉が付着した黒板消しを使用することは、黒板にチョークの粉を塗りつけているとも言えるわけです。

【対策法】黒板消しは常に綺麗な状態で使う

黒板消しがチョークの粉で汚れている場合は、掃除してから使用しましょう。
黒板クリーナー(黒板拭き掃除機など)でこまめにチョークの粉を落とし、黒板消しの表面を綺麗に保つことが重要です。

もし、クリーナーでは綺麗に落とせない場合は、水洗いをしてチョークの粉を除去します。

◆黒板消しの水洗いの方法
1, 黒板消しのチョーク粉をクリーナーなどで落としておく。
2, バケツに水かぬるま湯を入れ、そこに黒板消しを浸す。
3, 手もしくはブラシなどでチョークの粉を落とし、揉み洗いする。
4, 白い濁りが出なくなるまで繰り返す。
5, 水気をしっかりと絞り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させる。

黒板消しが破損しないよう、やさしく丁寧に洗うようにしましょう。

【対策法】黒板消しを買い替える

長期間同じ黒板消しを使っていると、穴が開いたりスポンジに弾力がなくなってきたりしますが、これもチョークが消しにくくなる原因になります。
経年劣化した黒板消しは買い替えるのが一番の解決方法といえます。

黒板消しを使う時は、力を入れすぎないこともポイントです。

上から下、もしくは左から右、というように、一方向に動かすとチョーク跡が残りにくくなります。

チョーク跡が目立ちやすい黒板の色を選んだ

「黒板や黒板消しに大きな問題はない。だけど、チョーク跡が目立つ。」といった場合は、黒板塗料の色とチョークの色との相性の問題かもしれません。

チョークを使い続けていると、綺麗に消せたとしてもわずかに跡が残ってしまうものです。黒板塗料の色によって、消え残りが目立ちやすいものとそうでないものがあり、チョークの色によってもその度合いが変わります。

黒板塗料の製品によっても異なりますが、一般的には白いチョークよりも色チョークの方が消え残りが目立ちやすいです。
チョークの粉を微塵も残さない、という状態はどの色でも難しいことですが、チョークの色と黒板の色の組み合わせで目立ち方に差が生じます。

【対策法】濃い色の黒板塗料を選ぶ

黒・ダークグリーン・ネイビーなど濃い色の黒板塗料を選ぶと、チョーク跡が目立ちにくいです。
濃い色だと、もしチョークの粉が残っても、背景色の濃さに紛れます。そのため、なるべくチョーク跡を目立たせたくない場合や、日常的に書き消しを繰り返す用途に最適です。

反対に、淡い色やパステルカラーの黒板塗料は、チョークの粉が残ると非常に目立ちます。例えば、白やベージュ、薄いピンク、黄色などの黒板です。チョーク跡が全体的にうっすらと白っぽく見えたり、カラーチョークを使うと色が染みついたように見えたりします。
実際にはあまり使用しませんが、白い黒板に白いチョークを使った場合でも、黒板がくすんで見えることがあります。

濃い色の黒板塗料はムラも出にくいため、DIY初心者が塗りやすい色でもあります。一方、淡い色の黒板塗料はムラが出やすいため、失敗すると美観を損ねやすいです。

消え残りが目立ちやすいチョークを使っている

チョークの種類(原料)や色によっても消し残りの目立ちやすさが左右されます。黒板にも黒板消しにも問題がない場合は、チョークに原因があるかもしれません。

現在流通しているチョークは、炭酸カルシウム製のチョークと焼きせっこう製のチョークの2種類です。一般的には、炭酸カルシウム製チョークの方が粒子が細かく重いため、粉が飛散しにくく消え残りも目立ちにくいといわれます。

ただし、黒板との相性によってチョーク跡の目立ちやすさが異なるため、一概に「炭酸カルシウムの方が良い」とは言い切れません。まずは、メーカー推奨のチョークを優先して使いましょう。

また、近年は低粉塵タイプのダストレスチョークも普及していますが、黒板塗料の色によっては消え残りが目立つ場合があります。

どうしても消え残りが気になる場合は、チョークの種類を変えてみるのも一つの手です。

黒板塗料は「掃除しやすさ」も選ぶポイント

「なるべくチョーク跡を目立たない状態で黒板を使い続けたい」というのであれば、黒板塗料を選ぶ際にお手入れのしやすさも考慮すると良いです。

チョーク跡の目立ちやすさは、塗膜や黒板消しの状態、チョークとの相性だけでなく、使用環境も影響します。特に冬場は、空気の乾燥による静電気が発生しやすく、チョークの粉が黒板表面に付着しやすくなります。

そのため、適度に室内を加湿することも大切ですし、日常的にお手入れしやすい黒板塗料を選ぶことが重要です。 黒板塗料は、基本的には黒板として仕上がった後は水拭きが可能です。定期的に掃除を行うことで、綺麗な状態が保ちやすいでしょう。

まとめ|黒板のチョーク跡を防ぐには「塗料選び」が重要

黒板のチョーク跡や消え残りは、日頃のお手入れで軽減することが可能です。
しかし、黒板塗料の種類や色でもチョーク跡の目立ちやすさが変わるため、「塗料選び」の時点で決まると言っても過言ではありません。

例えば、エコスのオーガニックチョークボードペイントは、マットな質感で汚れが目立ちにくく、豊富なカラーバリエーションから色の選択が可能です。特に、濃い色の黒板塗料は、DIY初心者でも施工しやすく、ムラが出にくいメリットもあります。
完全乾燥後は水拭きで掃除できるため、黒板を長く綺麗な状態で使用できるでしょう。

WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!

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