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一般的な壁紙に黒板塗料はそのまま塗れます【注意点あり】

住宅に使用されているよくある壁紙は塩ビクロス。 塩ビクロスに水性塗料の黒板塗料は塗装できます。 黒板塗料の説明にクロスへの塗装が可能とされているか?念のために確認して購入してください。
注意点 クロスの可塑剤に対応したものを選ぶ
壁紙に柔軟性を与えるために可塑剤が使われています。 この可塑剤と塗料が反応して、塗膜にベタつきが出ることがあります。
注意点 油性塗料は避ける
油性タイプのペンキは塩ビと言われる塩化ビニル樹脂とは相性が良くないので塗装ができません。付着しにくく、塗装しても剥がれやすいので避けるのが良いでしょう。 そもそも室内塗装に油性塗料を使うとシンナー臭が数日残ります。 そのシンナー臭はVOCと呼ばれる有害物質で健康被害の原因や大気汚染の原因となるものですので敏感な方や小さいお子さん、高齢者などが居るご家庭は避けるのが無難です。
塗装の成功のポイントは下準備にあり
塩ビクロスに塗装できるペンキが用意できたところで、 仕上がりは下準備がポイントになります

まずは塗装する面を綺麗にする
生活している部屋の壁紙は
さほど汚れていないように見えても、油分や埃が付着しています。
油分汚れや埃は塗装前に綺麗にしておく必要があります。
どの塗料にも油分や埃等を取り除いてから塗装するようにと記載されているのですがなぜでしょうか?
油分=塗料の付着を妨げる。塗れたように見えても乾燥後その部分がひび割れたり剥がれたりすることがあります。
埃=塗装時刷毛やローラーに付着して、塗料に混ざります。不純物が混入した塗料を塗装することになり、仕上がりに影響したり、塗装の剥がれなどの原因になります。
事前に拭き掃除などで綺麗にしておきましょう。
その際、塗料の付着を妨げる強いアルカリの洗剤を使うことは避けるのがお勧め。
中性洗剤や、石鹸水、激落ちくんなどのメラミンスポンジなどを使うと良いですよ。
それでも汚れが残る場合は下塗りする
汚れが落としきれない場合は 密着を高めて汚れ浮きを防ぐために、シーラーやプライマーと呼ばれる塗料で下塗りします。

壁紙を塗装した黒板の使い心地は?
壁紙に黒板塗料を塗装すると、塗装面が黒板になります。
では使い心地はどうでしょうか?
私の感想としてはまあまあです。
なぜかというと、コツコツ書けない。
先述のように可塑剤が使用された壁紙は柔軟性があり、チョークで書く際にフニャッというような感触が少しあります。
凹凸がある
塩ビクロスは凹凸のあるあるものが多く、スラスラ滑らかには書けません。
例えて言うとアスファルトに落書きをしたときのような感じ。
消す際も凹み部分にチョークが残ることがあります。
多少のマイナスもありますが、
それでも今ある壁が手軽に黒板になる便利さ&楽しさがあります。

塗装しても凹凸は拾います。 チョークで書いても凹凸はわかります。

黒板消しで消す

水拭き後