黒板塗料の用途を基本から応用まで紹介!家庭も商用もOK

グリーンエレファント

室内の壁や家具など、「好きな場所に文字やイラストを描けたらいいな」と思った経験はありませんか?
最近では、100円ショップでもミニ黒板が売られていますが、ノートくらいの小さなサイズ中心です。家族間のちょっとした連絡には活用できますが、もっと広範囲に文字やイラストを描きたい…と思うのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、黒板塗料です。黒板塗料(チョークボードペイント)は、塗料を塗った箇所が黒板として使用できる画期的な塗料。さまざまな場面で活用できるため、人気を集めています。
今回は、黒板塗料の用途を基本から応用までご紹介していきます。商用利用もできるので、店舗やオフィスを運営している人もぜひご一読ください!

黒板塗料の仕組みについて

学校で使用されている本格的な黒板となると、製造に専門知識や技術が必要です。そのため、「DIYで黒板を作るのは難しい」と諦めている人は多いことでしょう。 黒板塗料は塗るだけで簡単に物が黒板になり、文字が書けるようになります。不思議だと思いませんか? 黒板塗料で文字が書けるようになるのは、塗膜の表面に凹凸ができるため、チョークが削れて粉が残るからです。黒板塗料には、塗装面をざらつかせるため、研磨剤のような成分が入っています。

黒板塗料の用途〜基本編〜

黒板塗料の基本の用途として、家庭で連絡ノートがわりにメッセージを書いたり、自分用のメモをしたりする使い方が挙げられます。 家族でも、仕事や学校などで、普段コミュニケーションをとる時間がとれないこともあると思います。連絡ノートを作っても、つい渡しそびれてしまう…そんな状況で役立つのが黒板塗料です。

連絡帳やメッセージボードに使う

リビング壁面の一角、あるいは木材などに塗れば、自由に文字やイラストが描けるようになります。もちろん、黒板消しを使えば文字を消すことも可能です。 「今日は~時に帰ります」と帰宅時間を知らせたり、「誕生日おめでとう」と記念日をお祝いしたり、メッセージボードとして365日活躍してくれます。

内装リフォームやインテリアに使う

学校用の黒板は基本的に緑色ですが、黒板塗料なら色の選択肢が広がります。 上の画像のように、明るいイエローなども選べるため、内装リフォームで壁を塗り替えれば部屋の雰囲気が明るくなりますよ!
ご自宅の壁が汚れてきたなと思ったら、黒板塗料を塗ってDIYでリフォームしてみませんか?
色の持つイメージによって、以下のように部屋の雰囲気が変えられます。
・イエローやオレンジ⇒元気で明るいイメージ
・ブルー⇒落ち着きのあるクールなイメージ
・ライトブルー⇒爽やかかつ涼しげなイメージ
・レッド⇒エネルギッシュで暖かいイメージ
・ピンク⇒女性的で可愛らしいイメージ
・ブラウン⇒落ち着きのある大人びたイメージ
賃貸物件の場合、部屋を管理する大家さんがリフォームのために黒板塗料を使うのもおすすめ。おしゃれな内装になれば、入居する方が増えるかもしれませんよ! また、あえて「用途を決めない」使い方ができるのも黒板塗料の魅力です。例えば、子供部屋の壁を黒板塗料で塗り替えて、一面を落書きエリアにすることもできます。 お子さんの表現力や想像力を養うのに最適ですし、何より唯一無二の空間を作れるのがメリットです。

家具やエクステリアをアレンジ

黒板塗料は、木材や石膏ボード、壁紙、コンクリート、金属、プラスチックなどさまざまな素材に塗れます。壁だけでなく、家具や家電に塗ってアレンジすることも可能です。 例えば、一般的な白い冷蔵庫は、購入時は綺麗ですが、経年で汚れや変色が目立ってきますよね。「使用感が出てきたけど、まだ使える。」そんな冷蔵庫の見映えを良くしたい時、黒板塗料を塗れば、全く違うデザインに生まれ変わらせることが可能です。 塗料の有害物質やきつい臭いが心配…という方には、油性の黒板塗料ではなく、水性の黒板塗料がおすすめです。 油性塗料には耐久性が高いなどのメリットがありますが、VOC(揮発性有機化合物)が多量に含まれていることがあります。VOCによるアレルギー症状や体調不良などの健康被害は、住む人にとって深刻なデメリットになります。そのため、油性の塗料は室内で使用するのに不向きです。 水性塗料はVOC含有量が少ない(もしくはゼロ)ため、健康被害の心配がありません。オーガニックの黒板塗料なら安心安全に黒板塗料を楽しめますよ!

黒板塗料は基本的に屋外でも使用できます。室内のリフォームだけでなく、外壁やエクステリアのリフォームにも活用できます。

黒板塗料の用途〜応用編〜

黒板塗料は、ご家庭でのDIYに使用されるほか、店舗やオフィスなど商用利用もされています。ここからは、黒板塗料の用途の応用編として、オリジナルの制作物や商用利用のアイデアをご紹介します。

店舗のメニューや商品PR

黒板塗料をお店の内壁に塗る、あるいは黒板塗料を塗ったボードを壁に設置すれば、メニュー表として使用できます。 メニュー表はあらかじめ印刷されたものを設置する方法もありますが、手書きの黒板だと温かみのある印象になるため、アットホームなお店にピッタリです。 印刷されたメニュー表は自分で書き換えることができませんが、黒板なら簡単に書き換えが可能なので、作り直す手間が省けます。すぐに修正が効くので、「本日のランチ」など毎日書き換える予定がある場合や、急遽メニューを変更したい場合にとても便利です。 印刷を業者に依頼する費用やDIYでの製作費(資材やインクなど)のコストカットにもつながり、一石二鳥ですよ!

もちろん、狭い範囲にも塗れるので、小さめのボードに塗って商品PRにも使用できます。 手作り野菜の温かみや新鮮さを伝えるには、手書きのメッセージが一番効果的ですね。黒板塗料は、食品や小物など、あらゆる商品を魅力的に見せてくれます。 住宅同様、店舗は従業員の方やお客さんが滞在する空間ですから、塗料の成分や臭いには十分な配慮が必要です。シンナーなどの有機溶剤が含まれた塗料を使用すると、頭痛や吐き気などの症状が現れる可能性があります。 お店の信頼性を損なわないためにも、環境や人体に優しい塗料を選びましょう。

店舗やオフィスの看板

黒板塗料は店舗やオフィスのメイン看板にも使用できます。代表的なメイン看板は、壁面看板・袖看板・自立看板です。 中でも主役といえるのが壁面看板。建物の壁面に取り付ける看板で、出入り口など目立つ場所に設置されることがほとんどです。 アルミ複合板(アルミ板2枚と樹脂でできた板)で作成した板に、インクジェットシートを貼り付ける方式が一般的です。この方式は、色鮮やかな表現が可能でデザインの自由度も高いですが、普及するにつれて差別化が難しくなっています。 黒板塗料を用いた壁面看板は、独創性を持たせ、ほかの看板との差別化を図るのに最適です。カラーバリエーションも豊富ですし、何より手書きの温かみを伝えられます。ものづくりが好きな方やイラストを描くのが得意な方には、特におすすめです!

建物や外壁や公共の建造物

黒板塗料は製品によっては屋外での使用も可能です。外壁に黒板塗料を塗った建物は、都会的で洗練された印象を受けます。例えば、アルミガレージは錆びてしまうと清潔感に欠けますが、黒板塗料で塗装すれば、見違えるほどおしゃれになります。 ただし、屋外の用途に使う場合は、耐候性や耐水性のある黒板塗料を選ぶ必要があるので注意が必要です。 エコスオーガニックチョークボードペイントは、建物の外壁塗装でも十分な耐久性を発揮する黒板塗料です。

エコスオーガニックチョークボードペイントは、公共の建造物にも使用されています。2020年グッドデザイン賞を受賞した、大阪府泉大津市にある広場「もんとパーク」のアーチには、001クレイブルーと101ビレッジの2色が用いられています。 もんとパークは、子育て中の親子や小学校低学年の子供が気軽に遊べる場所として開設しました。自由に絵を描ける場として、地域の人たちから親しまれています。 エコスオーガニックチョークボードペイントは、VOCや有害物質ゼロの安心安全な塗料です。親御さんもお子さんも健康被害の心配をせず伸び伸びと過ごせますね!

その他オリジナルの制作物

収納やおもちゃなどオリジナルの制作物に黒板塗料を使用する事例もあります。 さまざまなデザインが可能なので、自由な発想で黒板塗料を活用しましょう!

まとめ|黒板塗料の用途は広い!水性塗料ならDIYも簡単

今回は、黒板塗料の用途をご紹介しました。黒板塗料は、一般家庭ではもちろん、店舗やオフィス、公共の建造物などあらゆる場所に使用されています。 木材や家具、家電など、新たに購入した物を塗装するのもよいですし、すでに所持している物のリメイク・リペアの用途でも使えるのが黒板塗料の魅力です。部屋の壁や建物の外壁、看板など、広範囲に塗装すれば大幅なイメージチェンジも可能です。 黒板塗料を塗った場所で快適に過ごすには、水性塗料がおすすめ。有害物質やきつい臭いがなく、DIYも簡単にできます。 「黒板塗料を使ってみたい!」と興味を持った方は、この機会にDIY塗装にチャレンジしてみてくださいね!


WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!

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