白い黒板塗料の特徴は?トレンドカラーをインテリアに活用しよう!

記事 オーガニックペイントサポーター 原野 光佳

監修 シックハウス診断士 加納亜由美

黒板塗料というと緑や黒が一般的ですが、実は「白い」黒板塗料もあります。
パントン社の「カラー・オブ・ザ・イヤー」にクラウドダンサーという白系色が選ばれたこともあり、白は2026年のトレンドカラーの一つ。
白い黒板塗料は空間を明るく見せてくれるため、黒板塗料の色で迷っている方にとって非常に良い選択肢です。

黒板塗料は、文字通り塗ったところを黒板にできる塗料。「DIYで白い黒板を作りたい」「インテリアに自然に取り入れたい」という希望を叶えてくれます。

このコラムでは、黒板塗料の色の選択肢として、白い黒板塗料はどうなのか?詳しく解説していきます。

黒板塗料の特徴とカラーラインナップ

黒板塗料とは、塗装面が黒板になる塗料のことです。チョークで文字やイラストを描くことができ、黒板消しで描いたものを消すこともできます。
DIYでは、べニア板などに塗って黒板を製作する、壁や家具を黒板にするなどさまざまな方法で用いられています。

一般的な塗料には油性と水性の2種類がありますが、黒板塗料も例外ではありません。
黒板塗料の油性と水性の比較をしてみます。



 

油性の黒板塗料

水性の黒板塗料

用途

屋外塗装(外壁など)

室内塗装、建具、家具など

耐久性

高い

普通~高め

文字の書きやすさ

文字の消しさすさ

△~〇

臭い

強い

弱い

乾燥時間

長い

短い

上記のように、油性の黒板塗料は屋外での使用や頻繁に書き消しを行う用途に向いています。対して、水性の黒板塗料は、屋内や臭いが気になる場所での使用に向いています。

黒板塗料のカラーラインナップは、国内製品より海外製品の方が豊富です。
国内製品は緑や黒などの定番色が主流ですが、海外製品では白や青、黄、ピンクなどさまざまな色の黒板塗料が選べます。海外製品のほうが、2倍くらい色数が多いです。
色の種類が多いと調色の幅が広がり、より好みの色に近づけやすいといえます。

 

白い黒板塗料の6つのメリット

白い黒板塗料には多くのメリットがあります。そのほとんどは「白」という混じりけのない色の特性からくるものです。黒板塗料の色選びで迷っている方は、白のメリットを改めて確認してみましょう。

濃い色の文字色が見やすい

白い背景は濃い文字色とのコントラスト比が出やすいです。例えば、黒やネイビーなどのチョークを使用する場合、白い黒板塗料はもっとも視認性が高くなります。

「WCAG 2.1」は、WEBコンテンツのアクセシビリティ対応ですが、アナログコンテンツに応用して考えることができます。WCAG 2.1では、文字と背景には少なくとも4.5:1(大きな文字は3:1)のコントラスト比が必要とされています。 色のコントラスト(対比)は1〜21の数値で示され、白と黒のコントラスト比は21:1で最大です。

空間が明るく見える

白い黒板塗料を壁に塗ると、自然光や照明の光をよく反射します。リフレクター効果が高く、室内が明るく見えるのがメリットです。
従来の濃い緑や黒の黒板色に比べて圧迫感を感じにくく、部屋を広く見せる効果もあります。

また、白い背景は濃い色の商品や被写体を際立たせるのに効果的です。
特に、以下の用途で使用する場合には、白い黒板塗料が役立ちます。

・濃い色のチョークを使いたい
・商品を配置してディスプレイとして使いたい
・写真撮影の背景に使いたい

白は色の中でもっとも明度が高いので、明るく開放的な空間づくりに最適です。

 

清潔感が出る

白は清潔感のある色とされています。実際に白い黒板塗料を壁一面に塗ると、清潔感のある空間になります。
昔から病院の診察室や白衣の色として知られていますが、なぜ白が「清潔感の象徴」になったのでしょうか。

16世紀のヨーロッパでは入浴が不衛生なものと考えられており、下着を頻繁に着替える習慣がありました。当時主流だった麻素材の下着は純白ではなかったため、真っ白な下着が貴重なものとされていました。17〜18世紀にかけても、白い下着は身だしなみの重要な要素とされ、白さが清潔感の尺度だったのです。

こうした歴史的背景もあり、白い壁やインテリアは清潔感を与えてくれます。

流行に左右されにくい

白は2026年のトレンドカラーであると同時に、流行に左右されにくい色でもあります。

「白い壁はありきたりでつまらない」と考えるかもしれませんが、建築家の間では時代を超えて愛されています。白と黒だけが時代を超えて飽きられない色という見解もあるくらいです。

白は無彩色なので他の色と対立しづらく、色相環のどの色とも組み合わせやすいです。
明度や彩度を問わず合わせやすいため、パステルカラーやビビットカラーなどとも違和感なく併用できます。

色合わせに使いやすい

白い黒板塗料は色合わせ(調色)の基本になります。
色合わせとは、異なる色の塗料を混ぜて色を調節することです。
「塗料の色が思っていたのと違う」「もう少し明るい色にしたい」といった時に、塗料の色をイメージに近づけるためにおこないます。

白を調色に使うと、以下のような色ができます。

組み合わせ

できる色

白+黒

灰色

白+赤

ピンク色

白+青

水色

白+黄

クリーム色

白+オレンジ

肌色

黒板塗料の製品によっては、ラインナップの中に灰色やピンク色などがありますが、あえて色合わせに挑戦するのもDIYならでは。白い黒板塗料は「自分で色を作る」という楽しさを与えてくれます。

バリエーションが豊富

白は意外にもバリエーション豊かな色で、細かく分けると200種類以上にもなります。
大きく分けるとピュアホワイト(純白)・ウォームホワイト(暖色系の白)・クールホワイト(寒色系の白)の3種類になり、それぞれ異なる特徴を持ちます。

白色の種類

色の一例

特徴・効果

ピュアホワイト(純白)

光を多く反射する、清潔で神聖なイメージをもたらす

ウォームホワイト

クリーム、アイボリー、ナチュラルホワイト

温かく柔らかい印象、リラックス効果を与える

クールホワイト

パールホワイト、セラミックホワイト、シルバーホワイト

冷たく爽やかな印象、涼しく感じる

黒板塗料は製品によっては混色が可能です。白い黒板塗料に他の色の黒板塗料を混ぜれば、細かく色調整ができます。
好みや必要な要素に合わせた選択肢がある点も、白い黒板塗料のメリットです。

白い黒板塗料の4つのデメリット

「白い黒板塗料で黒板を作り、ホワイトボードの代わりに使用したい。」と考えている方もいると思います。白い黒板塗料は実用向けよりもインテリア向けで使用されることが多いです。

その理由として、以下の4つのデメリットが挙げられます。
対処法も併せて解説するので、黒板塗料の色で迷っている方はチェックしてください。

汚れが目立ちやすい

黒板をメインの用途にする場合、一般的に白単独での使用は推奨されていません。
なぜなら、白い黒板はチョーク跡が残りやすく、黒板消しで消してもうっすら残ってしまうからです。これは、白い黒板塗料の最大の問題点であり、今後の課題でもあります。

DIYで白い黒板を作成すること自体は可能ですが、黒いチョークが流通していないこともあり、実用的な黒板とは言い難いのが現状です。
家庭やオフィス、店舗などで壁や家具に塗装し、インテリア性向上のために使うのに向いています。あるいは、色合わせが必要な時に白い黒板塗料を用意しましょう。

チョークの色によっては見えづらい

白は明度がもっとも高い色なので、同様に明度の高い色とのコントラスト比が出にくいです。同系色である白色や黄色のチョークを使用した時、文字やイラストが見えづらいデメリットがあります。

また、黒や青系統の色であっても、薄い色や淡い色だと見えづらいことがあります。 汚れの目立ちやすさもあり、ホワイトボードの代わりとしての使用には向いていません。

職場や学校で使う黒板には視認性・可読性が求められます。白い黒板塗料以外の選択を検討しましょう。

眩しさを感じることがある

 

白色の壁は光の反射率が高いため、部屋を明るく見せる反面、眩しさを感じることがあります。
黒板塗料は通常のペンキよりもマットな仕上がりですが、それでも白色は反射が気になる場合があります。壁の塗装をおこなうのであれば、部屋の日当たりや照明の明るさも考慮して色を選びましょう。

どうしても白い壁にしたい場合、以下の対処法がおすすめです。

・日中はカーテンを閉める
・照明を電球色に変える
・(壁に光が当たらないよう)照明の配置や角度を変える
・壁の一部だけ白にする
・ウォームホワイト、クールホワイトを選ぶ
・木目調やアースカラーの家具を置く

壁に光が直接当たらないようにする、あるいは光の反射を抑えることで眩しさが軽減できます。

隠ぺい性が低くムラになりやすい

白い黒板塗料は隠ぺい性が低いため、下地が透けやすいです。下地が黒など濃い色の場合に透けやすく、1回の塗装では隠ぺい性が弱い傾向にあります。

特に、ピュアホワイトなど純白の白色にその傾向が強く、DIY塗装だとムラになりやすいのがデメリットです。白い黒板塗料で上塗りする場合、下地処理が大きく影響するため、初心者にはやや難易度が高いと考えられます。

同じ白色でも、ウォームホワイトやクールホワイトであれば多少は隠ぺい性が高いです。DIY初心者の方には、黒や濃い緑など隠ぺい性が高い色をおすすめします。

 

白い黒板塗料の活用例!白基調のインテリアも紹介

白い黒板塗料は実用性が必要な黒板には向きませんが、インテリアに取り入れる場合は用途が幅広いです。
白い黒板塗料の活用例や白基調のインテリアスタイルをご紹介しますので、「空間に白を入れたい」という方はぜひ参考にしてください

子ども部屋の壁に塗る

白色は圧迫感が少なく、部屋を明るく見せてくれます。白い黒板塗料は、子ども部屋の壁を塗るのにおすすめです。
生後2〜3ヶ月の赤ちゃんは色に敏感に反応するため、黄色や白色など明るい色を好むといわれています。

頻繁に書き消しする黒板には向きませんが、赤ちゃんや子どもが過ごす部屋には向いています。白はキャンバスの色なので、お子さんの創作意欲を掻き立ててくれることでしょう。

お子さんと親御さんで自由にデザインした壁には、愛着も湧きやすいです。

玩具や家具を塗る

白い黒板塗料を気軽に取り入れたい時は、玩具や家具を塗るのに使用するのがおすすめです。
赤ちゃんの積み木やブロックに塗ったり、テーブルやイスを塗ったりするのにも使えます。黒板塗料を塗ればどこでも黒板になるので、テーブルそのものを黒板にしてしまうのも一つの手です。

子ども部屋や赤ちゃんの玩具に黒板塗料を使う場合は、臭いやVOC等の有害物質が極力排除されたペンキを選びましょう。無臭でVOC・有害物質ゼロのオーガニックペイントを検討してみてください。

白基調のインテリアスタイルにする

黒板塗料は、壁一面に塗らなければならないわけではありません。
壁や建具、家具などの一部を白い黒板塗料で塗装すれば、白基調のインテリアスタイルに仕上げることができます。

例えば、窓枠・ドア・クローゼットの扉、チェストなどを塗装すれば、統一感が出て、かつ清潔感のある印象になります。塗装面は黒板として使えるので、ちょっとしたアートを施したり、メッセージボードとして活用したりすることが可能です。

白い黒板塗料はナチュラル、モダン、北欧、フレンチシャビー、韓国風などさまざまなインテリアスタイルと相性が良いです。理想のインテリアを実現するためのベースカラーとして活用しましょう。

 

 

 

まとめ|白い黒板塗料はインテリア性を求める方に向いています

白い黒板塗料で黒板を製作することは可能ですが、従来の緑や黒の黒板と比較すると、やや機能面でデメリットが多いです。

家庭で使用するちょっとしたメッセージボードやお子さんのお絵描きスペースに塗装する分には十分機能的です。しかし、文字色によっては見えづらい場合があるため、実用性が優先される場面には向いていません。
白い黒板塗料はどちらかというとインテリア向きなので、壁や建具、家具などの塗装に使用するのがおすすめです。

白はあらゆるインテリアスタイルに合う色。組み合わせ次第でイメージ通りの空間が作れますよ!

WEBライター 原野 光佳(はらの るか)
WEBライターとして、さまざまなジャンルの記事を執筆しています。インテリアデザインやおしゃれな家具・雑貨、色の持つ効果などに関して勉強中です。化粧品や食品などもオーガニックを好んでおり、ユーザー目線でオーガニックペイントの魅力を伝えていきます!

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