室内ドアをDIYでリフォームするのは、 手軽に部屋の雰囲気を変える方法として塗装がおすすめです。 ドアの塗装にはどのペンキを選べばいいのでしょうか? この記事では、室内ドア塗装に適したペンキの選び方と塗装の手順、 初心者でも扱いやすいおすすめ商品をご紹介します。
目次
室内のドアを塗装で綺麗にしたい!そんな時に役立つペンキの選び方
1、汚れ・摩擦や摩耗に強い塗料を選ぶ
室内ドアは頻繁に手が触れる場所です。 物がぶつかることも多いですよね? そのため、耐久性が高く、汚れやすい部分にも対応できる塗料が必要です。 タフな塗膜であることを確認してください。

具体的には家具用、建具用、汚れに強い、摩擦に強いなどの記述があるものです。 一般的に塗装後は水拭きが可能です。 さらに水洗いができる塗膜になる耐水塗料もあります。 小さいお子様がいる家庭やペットのいるお家では耐水だとお掃除しやすく綺麗に保ちやすいです。
2、水性塗料から選ぶ

水性塗料はにおいが少なく、扱いやすいため室内作業に向いています。 塗料を薄める場合は水を使います。 作業時に汚してしまった場合も乾く前に水拭きや水洗いで掃除ができます。 (乾燥して硬化すると水に溶けることはありません。汚れも削らないと落ちません。) 油性塗料だと数日匂いが残ったり、薄め液はシンナーを使うので 手軽に作業ができるとは言いにくいのです。 有害物質も水性塗料と比較するとぐんと多くなり、換気に注意する必要があります。 有害物質のほとんどは空気より重いため、床上に溜まります。 小さいお子さんやペット、療養中の方や横になる就寝時には、 立っている大人がニオイなどに気が付かないうちに 有害物質が子供の体内へ取り込まれてしまうこともあるので、油性塗料を使う場合は注意が必要です。 そのような心配のない水性塗料であれば小さなお子さんやペットがいる家庭にも安心です。
一昔前までは、水性塗料は品質が良くない、 油性塗料の方が丈夫で良いという話もありましたがそんなことはありません。 水性塗料でも外壁塗装や船舶コンテナの塗装に使われています。

木材のドア
ドアの素材によって適した塗料が異なります。木製ドアの場合は、木材専用の木目が活かせるニスや塗料、オイルもあります。
使用している木材や、仕上げの希望により使うものが異なります。
製造メーカーに確認して適切なものを選ぶと良いでしょう。
壁紙が貼ってある場合
古い建具の場合はベニヤ板に壁紙が貼ってあるものも多いようです。
壁紙に剥がれなどのダメージがない場合は壁紙の汚れを石鹸水や中性洗剤で落として壁紙塗装ができる塗料を塗装します。
壁紙を剥がしたい場合や壁紙のダメージがある場合は壁紙を剥がして
ベニヤに塗装する方法があります。
壁紙を剥がす場合はヘラやスクレーパーで端を捲り、そこから剥がします。
裏紙が残りますので、ぬるま湯で湿らせて糊を浮かせてヘラなどで地道にはがします。
この段階で綺麗に剥がしておくのが仕上げに影響しますので面倒ですが時間をとって綺麗にしましょう。
その後、塗装するだけですが、下地塗装をしておくと
時間の経過から予想されるベニヤ板からのアクうきを防げます。
気にしない場合は直塗りでも構いません。一般的に水性塗料はベニヤ板に直接塗装が可能です。
仕上げをよくしたい場合や、耐久性を求める場合は下地塗装をしておきます。


突板の建具の場合
表面は汚れが付きにくいように、また簡単に掃除で落としやすいように防汚加工されています。
当然塗料も付きにくくなり弾かれてしまったり、
塗装後に剥がれやすくなりますので事前にサンドペーパーで目荒らしします。
サンドペーパーは仕上げ用の240番程度を使用します。
仕上げ用よりも目の粗いものを使うと、深く削れすぎて
塗装後も荒らした後がわかることがありますので
仕上げ用を使うことをお勧めします。
表面加工が除去できたかどうかを確認するには、霧吹きで水をかけてみます。
水滴になる場合は水が弾かれているので防汚加工が除去できていません。
さらにサンディングをしてください。
水が流れる場合は防汚加工が除去できていますので塗装に進めます。
サンディングが均一でない場合は、防汚加工が残っている箇所の塗装が
乾燥後に剥がれたりひび割れることがあります。
均一に作業するためにはサンダーを使ったり、
サンドブロックにサンドペーパーを巻いて行うと効果的です。
手で直接サンドペーパーを持つと均等に力がかかりにくいので作業効率が悪くなります。
サンドブロックはかまぼこの板のような形のもので代用できますし、100円ショップでも購入できます。
塗装がされた建具の再塗装の場合
既に塗装がされている場合は上塗りが可能です。
表面の油分・埃を落とすために石鹸水や中性洗剤でしっかりクリーニングします。艶のある塗装の場合は、塗料が弾かれやすいのでサンドペーパーで目荒らします。要領や注意点は突板の建具の場合と同じです。
4、作業のしやすさ
初心者の場合、塗りやすさと失敗しにくい仕上がりが重要です。 室内だと刷毛やローラーで簡単に塗れるものがお勧め。 スプレータイプは室内で慣れない場合は予想外に広がるかもしれません。 ただ、凹凸の装飾があるドアなどはスプレーの方が簡単に均一に塗装ができます。 どの道具や塗料にしろ慣れないDIYの場合は養生はしっかりしておくのがお勧めです。思ってもいないところに塗料をつけてしまうことがあります。 面倒がらず塗料をつけたくないところには養生をしておきましょう。 またすぐに汚れを拭き取れるように水で絞った雑巾を用意しておけば水性塗料の場合は安心です。乾く前に拭き取れます。 ムラのない均一な仕上げには色選びも重要です。 色には特性があり、簡単に綺麗に仕上げやすい隠蔽性の高い色と ムラになりやすい隠蔽性の低い色があります。 隠蔽性の高い色から選んでおくと、初心者でも仕上がりが良くなります。 ただ、好きな色を優先したい場合はムラもオリジナルデザインとして楽しめます!
5、デザイン性
室内ドアはインテリアの一部です。 カラーバリエーションが豊富な塗装で 部屋全体の雰囲気に合った仕上がりを楽しめます。 1色で仕上げる必要はありません。 上下で色を分けたり、模様を入れることも出来ます。 海外のインテリア雑誌やサイトを見て、真似したいデザインを探すのも楽しいですよね!

まとめ|チョークボードは建具塗装におすすめ!
建具・ドアにおすすめな塗料の1つとして黒板塗料があります。チョークで書いたり消したりするための塗膜なので摩擦・摩耗に強く、水拭きも可能です。
以下のポイントを押さえれば、DIYでもきれいに仕上げられます。 下地にグレーを使う 隠ぺい性の高いグレーを下地にすることで、仕上がりの色ムラを防ぎます。 均一に塗装する 塗料をしっかりと道具に含ませ、均一に伸ばすことを意識しましょう。 3~4度塗りを心がける 重ね塗りをすることで、より鮮やかな仕上がりが実現します。